介護に関わることを中心に奈良県を紹介

奈良県では、平成28年12月から「奈良県福祉・介護事業所認証制度」の運用が始まっている。この制度は福祉・介護人材を確保することを目的としており、働きやすい環境作りを目指すものだ。この制度では、6分野20項目の認証評価項目が設定されている。この項目は主に介護職員の人材育成や処遇が向上されるよう設定されたものである。この基準を満たす介護事業所かどうかを奈良県が審査していくのだ。その審査に通った福祉・介護事業所を奈良県知事が認証し、公表するというのがこの制度の内容だ。このような審査を設けることで、環境の良い介護事業所が生まれ、介護職員が働きやすい場になっていく。公表された福祉・介護事業所は誰でも随時閲覧できるようになっており、学生や求職者が安心して仕事を選べるようになっている。
就労環境の改善に積極的に取り組んでいる介護事業所に就職できるというのは、大きなメリットだろう。また、メリットは学生や求職者だけではなく、介護事業所側にもある。県のHPに事業所の名前を掲載すれば、県に認められた事業所であるとアピールすることができる。そうすれば信頼を得られ、優秀な人材も集まりやすくなる。認証事業所に就職した職員は、「自分たちの勤めている事業所は県に認められている」と自信を持つことができる。モチベーションも上がり、さらなる労働環境の改善を目指すようになる。このように、奈良県では介護に携わる人々が働きやすいような工夫をしている。県も介護に力を入れている奈良県なら安心して働けるのではないだろうか。